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鉄はどのようにしてつくられるのでしょうか?

 鉄は、鉄鉱石からつくります。
 鉄鉱石は、前の章で説明したように、いくつかの種類があります。例えば赤鉄鉱(せきてっこう)、磁鉄鉱(じてっこう)は鉄の酸化物です。また、褐鉄鉱(かってっこう)は、鉄の酸化物に水が結合したものです。

 鉄鉱石(てっこうせき)は、「鉄と酸素」あるいは「鉄と酸素と水との化合物」ですから、鉄鉱石(てっこうせき)から酸素や水を取り除けば鉄になります。

 酸素や水を取り除くためには、コークス(炭)と一緒に鉄鉱石(てっこうせき)を高温に加熱します。酸素は鉄と仲が良いのですが、しかし、コークスとはもっともっと仲が良いです。ですから、コークスと一緒に、鉄鉱石を高温に加熱すると、鉄に結合していた酸素はコークスにとられてしまいす。すなわち、鉄と結合していた酸素は、コークスと結合し、炭酸ガスになります。鉄鉱石(てっこうせき)の酸素は炭酸ガスとなり取り除かれますので、鉄だけが残されます。この間に、水も取り除かれます。鉄鉱石(てっこうせき)から鉄つくることを製錬(せいれん)と呼んでいます。

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鉄をつくるための精錬は、
高い炉(高炉と呼ばれる)
が使われます