「危険物施設の鋼製地下貯蔵タンク・配管に適用する電気防食規格及びガイドライン」2024年度Web講習会開催のご案内

Web講習会開催のご案内

趣旨

 本会は2019年1月31日に「危険物施設の鋼製地下貯蔵タンク・配管に適用する電気防食規格及びガイドライン(JSCE S 1901:2019)」(以下規格及びガイドラインと呼ぶ)を制定致しました.
上記に対応し,2020年3月27日に総務省消防庁危険物保安室長殿から消防危第89号通知が発出され,既設の地下貯蔵タンクや地下埋設配管に対して電気防食の措置を講ずるに際し,上記「規格及びガイドライン」に基づき施工,運用することが適切である,と示されました.これらを受け資源エネルギー庁の「過疎地等における石油製品の流通体制整備事業」等の既設地下タンクの電気防食に係る事業における申請手引書においては,地下タンクの漏えい防止用電気防食工事は,上記「規格及びガイドライン」を遵守すること,と規定されました.
上記の「規格及びガイドライン」においては,添付の講習会の重要ポイントに示すように
①電気防食効果の判定基準が ISO国際規格を採用し変更されたこと,②既設地下貯蔵タンク施設の実状にマッチした陽極数量と配置の基準,及び電位測定用挿入管の配置の基準を示す等,既設危険物施設の電気防食の根幹にかかわる重要な事項を規定しております.
この内容を理解,把握して頂くことが,危険物施設における電気防食システムの適切な設置,管理において必須となります.本会は危険物施設設置に際して許可,検査等の業務を担当される全国の消防本部殿の消防官の皆様に広く「規格及びガイドライン」の内容をご理解頂く必要があると考え,過去5回の講習会を開講して参りました.しかしこれまでに参加頂いた消防本部殿は合計149箇所にとどまっており,また都道府県庁所在地の消防本部殿からの参加が極めて少なかった点を懸念し,周知の必要性に鑑み2024年度も継続して開催を計画致しました.本会は全国各地の危険物施設における電気防食効果の判定が,旧来の不確かな判定方法ではなく,地下タンクの真の対地電位に基づくと共に,国際規格(ISO)にも整合する新基準に基づいて行われることを切望いたしております.
なお,前回講習会において動画による講習会後にZoomによるオンライン質疑応答の会を設けましたところ,全国の消防本部殿から多数のご質問が寄せられ活発な質疑応答の会となりました.2023年度も同様方式で行いますので,ご質問事項がございましたら,積極的にご活用ください.全国にあまねく適切な電気防食システムが設置,運用されるために,特に講習会未受講の消防本部殿におかれましては,万障お差し繰りの上,2024年度Web講習会に参加いただきますよう,ご案内申し上げます.

主催

 (公社) 腐食防食学会
危険物施設の鋼製地下貯蔵タンク及び鋼製地下配管の電気防食に関する規格改正小委員会

日時 2024年10月9日(水)13:30~17:20
開催方法 Web講習会
(講演の動画配信,及びZoom meetingによる質疑応答)
皆様のオフィスのインターネット回線に接続されているPCにてWeb講習会をご視聴頂くと共に,オンラインZoom meetingによる質疑応答の会にご参加ください.
参加費(消費税込み) ①講習会参加費 4,000円:講習会資料(PDFデータ)代含む
*規格ガイドラインご購入希望の方は,下記本会ホームページよりお申し込みください.

参加申込方法

 参加申込方法:2024年4月1日より受付開始

① 本会ホームページ(https://www.jcorr.or.jp/)に掲載の「危険物施設規格及びガイドライン講習会」案内に掲載の参加申込書に必要事項をご記入の上,講習会受講予定のPCのメールアドレスから,以下の本会事務局メールアドレス宛に送信ください. 講習会参加申込書に必要事項をご記入の上,講習会受講予定のPCのメールアドレスから,以下の本会事務局メールアドレス宛に送信ください.

参加申込書

参加申込書送信先 E-mail : naito-113-0033@jcorr.or.jp
参加申込締切:2024年9月30日(月)12:00

 ② 参加申込書を受領次第,本会事務局から請求書を郵送いたします.請求書発行の日から2カ月以内にお振込をお願い致します.申込書送付後,1週間以内にご連絡がない場合は,事務局までお問い合わせください.
振込先:三菱UFJ銀行 春日町支店 (普)1085367
口座名 (公益社団法人)腐食防食学会

 ③ 後日,講習会動画受信に必要な【第一部用 ID・パスワード】および【第二部用 URL】をご連絡いただいたメールアドレス宛に送信いたします.また,同時にWeb講習会用資料のPDFデータを配信致します.

プログラム


第一部
13:30~13:35
1. 開会の辞
腐食防食学会技術委員長 金子道郎
13:35~13:50 2. 電気防食効果の判定基準
東京ガスパイプライン株式会社 規格改正委員会委員長 梶山文夫
13:50~14:00 3. 電気防食対象施設の健全性の確認
株式会社タツノ 規格改正委員会委員 田口 彰
14:00~14:30 4. 電気防食の設計
元トキコシステムソリューションズ株式会社 規格改正委員会委員 雨森宏之
14:30~14:40 休 憩
14:40~14:50 5. 電気防食の施工
日本防蝕工業株式会社 規格改正委員会委員 伊藤善夫
14:50~15:05 6. 電気防食装置の調整に関わる計測方法
トキコシステムソリューションズ株式会社 規格改正委員会委員 吉田烈臣
15:05~15:35 7. 電気防食装置の調整
株式会社ナカボーテック 規格改正委員会委員 正田泰樹
15:35~15:45 8. 電気防食装置の維持管理
トキコシステムソリューションズ株式会社 規格改正委員会委員 山本有二
15:45~15:50 9. 閉会の辞
東京ガスパイプライン株式会社 規格改正委員会委員長 梶山文夫
第二部 質疑応答
15:55~16:55
(配信されたURLより「Zoom」により参加ください)
受講者の方々と講師陣とをオンラインでつなぎ,受講者の方々のご質問にお答え致します.
16:55~17:15 「新設 規格ガイドライン」
17:15~17:20 閉会の辞
日本防蝕工業株式会社 規格改正委員会委員長 小林厚史

講習会の重要ポイント