第203回腐食防食シンポジウム
液体アンモニアSCC(Stress Corrosion Cracking)試験法
主題:液体アンモニアSCC試験法
趣旨
脱炭素社会実現に向けた全世界的取り組みが加速する中,燃焼してもCO₂を排出しないアンモニアは,火力発電や船舶燃料としての利用が期待されている.そのサプライチェーン構築には,アンモニア貯蔵タンクの大型化や船舶燃料タンクの構造・材料の最適化が重要な課題である.通常,アンモニアは液化状態で鋼製タンクにより貯蔵・輸送されるが,液体アンモニア(以下,液安と言う)中では応力腐食割れ(以下,SCC)が発生する懸念がある.タンク大型化の実現には高強度鋼材の適用が志向されているが,高強度鋼材では液安中でのSCC感受性が高いことが報告されている.したがって,高強度と耐液安SCC性を両立する鋼材が求められ,同時に耐液安SCC性を評価する試験法の確立が不可欠である.
液安SCC感受性を評価する試験法は,1970~1990年に各機関から提案されているが,標準化には至っていない.そこで,液安SCC試験法を標準化すべく,腐食防食学会技術委員会において液体アンモニアSCC試験法規格化小委員会(委員長:東京科学大学 多田教授)を2023年11月に発足させた.小委員会ではこれまでに,過去のSCC試験法のレビュー,試験法要件の議論,小委員会共通サンプルを用いた有望試験法の試験と妥当性の確認を行い,炭素鋼を対象とした腐食防食学会/液体アンモニアSCC試験法規格書草案を作成した.
本シンポジウムでは小委員会の活動,有望試験法の試験結果,試験法規格書草案の紹介を行う.試験法規格書は2026年9月の発刊を目指している.本シンポジウムは規格書草案に対するパブリックコメントの収集の場としても位置付けさせて頂いており,シンポジウム参加者からのご意見を踏まえて,規格書発刊の予定である.液体アンモニア貯蔵に係る地上タンク,船舶タンクに従事する方,液体アンモニアSCC試験法でお困りの方,また導入予定の方,アンモニアSCCに興味がある方など多数の参加をお待ちしております.
主催
(公社) 腐食防食学会
| 日 時 | 2026年6月4日(木)10:30~16:10 ※参加申込み締切 5月28日(木) |
|---|---|
| 場 所 | 全水道会館 5階 中会議室 およびオンラインによるハイブリッド開催. オンライン参加者には別途会議情報をご連絡します. |
交 通 | JR総武線 水道橋駅東口より徒歩2分,都営三田線水道橋駅A1出口より徒歩1分 |
| 参 加 費(税込) | 正会員・特別(法人)会員・協賛団体会員 14,300円,学生会員6,600円, 会員外 25,300円 |
協賛団体(依頼中)
(特非) 安全工学会,(公社) 化学工学会,(一社) 火力原子力発電技術協会,(一社) 軽金属学会,(一社) 鋼管杭・鋼矢板技術協会,(一社)色材協会,(一社) 資源・素材学会,ステンレス協会,(公社)精密工学会,(公社) 石油学会,(公社) 電気化学会,(公社) 土木学会,(公社) 日本化学会,(一社) 日本ガス協会,(一社) 日本機械学会,(公社) 日本金属学会,(一社) 日本原子力学会,(一社) 日本建築学会,(一社) 日本高圧力技術協会,(公社) 日本工学会,(一社) 日本鋼構造協会,(公社) 日本材料学会,(一社)日本伸銅協会,(公社) 日本水道協会,(公社) 日本セラミックス協会,(一社) 日本チタン協会,(一社) 日本鉄鋼協会,(一社) 日本非破壊検査協会,(公社) 日本プラントメンテナンス協会,(一社) 日本防錆技術協会,(一社) 日本溶接協会,(一社) 表面技術協会,(一社) 溶接学会
申込方法
参加申込書に必要事項をご記載の上,FAX・メール・郵送のいずれかでお申し込みください.なお,お申し込みいただいて1週間経過しても事務局から連絡がない場合はご連絡ください.
※資料はPDFでの配布となります.ダウンロードについては追って参加申込者にご連絡いたします.
申込先 〒113-0033 文京区本郷2-13-10 5F
(公社)腐食防食学会
Tel.03-3815-1161, Fax.03-3815-1291
E-mail: ysm.hng-113-0033@jcorr.or.jp
プログラム
| 10:30~10:35 | 1. 開会挨拶 東京科学大学 多田英司 |
|---|---|
| 10:35~10:45 | 2. 液体アンモニアSCC試験法規格化小委員会の活動概要 JFEスチール株式会社 塩谷和彦 |
10:45~11:05 | 3.液体アンモニアSCCに関する既存知見のレビュー 一般財団法人日本海事協会 栁本史教 |
11:05~11:30 | 4. 液体アンモニアSCC試験法(規格例示試験法)
-1 JFEスチール株式会社 安田恭野 |
11:30~11:55 | 5. 液体アンモニアSCC試験法(規格例示試験法)-2 日本製鉄株式会社 萱森陽一 |
| 11:55~13:20 | (休 憩) |
| 13:20~13:45 | 6.液体アンモニアSCC試験法(規格例示試験法)-3 株式会社神戸製鋼所 小澤敬祐 |
| 13:45~14:10 | 7.液体アンモニアSCC試験法(規格例示試験法)-4 株式会社IHI 河原崎琢也 |
| 14:10~14:30 | (休憩) |
| 14:30~15:50 | 8.液体アンモニアSCC試験法の規格内容 株式会社IHI 榊原洋平 |
| 15:50~16:05 | 9.総合討論(全体を通してのQ&A) 株式会社IHI 榊原洋平 |
| 16:05~16:10 | 10.閉会挨拶 東北大学 渡邉 豊 |



