第192回(大阪)腐食防食シンポジウム

主題:わが国における腐食コストの推定結果と腐食コスト削減へのシナリオ

趣旨

 21世紀における最大の課題は地球環境に配慮しながら持続可能な成長を如何にして確保していくかにある.そのためには,資源浪費型の社会から,資源循環型の社会へと変革を遂げていかなければならない.防食技術はその中でもキーとなる技術であり,限りある資源を有効に活用するためには無くてはならないものである.現実に腐食により失っている社会的な損失額は毎年かなりの金額になり,これらを削減する方法を作り出す必要がある. 公益社団法人 腐食防食学会と一般社団法人日本防錆技術協会は,ほぼ20年を開けて二度(1974年,1997年)にわたって腐食コスト調査を実施してきた.前回(1997年)からほぼ20年たち,この間に産業構造も大きく変化していることから,前回と同様にUhlig方式およびHoar方式での調査を行い,産業構造変化に伴う腐食コストの変化について検討を行った. 1974 年の腐食コスト調査によってGNP の3-4%の莫大な腐食コストを実感した世代は,この腐食問題の解決へと邁進した.その後を引き継いだ次世代は,蓄積された知識の体系化と普及に取り組み,この20 数年間には,多くの教科書,ハンドブック,便覧が刊行され,腐食防食技術の体系化,すなわちパラダイムが確立した.これにより,腐食コストをGNP の1%程度にまで低下することができた.それから20 年近く経った今回調査(2015 年)では,経済規模(GNI)は前回とほぼ同じレベルで安定期にあり,初期の直接的な腐食対策費を中心に積算されるUhlig 方式の結果もほぼ同額であった.これに対し,メンテナンス費も積算対象となるHoar 方式の結果は1.3 倍に上昇し,腐食対策がさらにメンテナンスへ比重を移したことが伺えた. 本シンポジウムでは,下記に示すように腐食コストの調査結果の詳細に関して,全体と一部の分野に関しての報告を行い,パネルディスカッションをメーンに,腐食コストの算出法の問題点や現場における問題点,そして将来に向けた腐食コストの削減のシナリオを描いていこうと考えている.本調査に興味を示される各位やご意見をお持ちの各位の積極的な参加をお願いしたい.

主催

 (公社) 腐食防食学会,(一社)日本防錆技術協会

第192回(大阪)

日時 2020年2月21日(金)13:30~17:00
場所 大阪科学技術センター 中ホール
交通 (大阪駅・新大阪駅から)地下鉄御堂筋線本町駅 2番出口 西へ徒歩7分,地下鉄四ツ橋本町駅28番出口 北へ徒歩3分,地下鉄四ッ橋線肥後橋駅 7番出口 南へ徒歩5分(天王寺・難波駅から)地下鉄御堂筋線本町駅 2番出口 西へ徒歩7分,地下鉄四ッ橋線本町駅 28番出口 北へ徒歩3分

参加費

正会員・特別(法人)会員・協賛会員 8,000円,学生会員 無料(テキスト有料),会員外 10,000円

※参加者(大阪会場)には「報告書・電子版(CD-R)」を進呈いたします.

協賛団体(依頼中)

 (一社)日本アルミニウム協会,(特非)安全工学会,(一社)日本高圧力技術協会,(公社)化学工学会,(一社)日本鋼構造協会,(一社)火力原子力発電技術協会,(公社)日本工学会,(一社)表面技術協会,(一社)資源・素材学会,(一社)軽金属学会,(一社)鋼管杭・鋼矢板技術協会,(公社)日本材料学会,(一社)色材協会,(一社)日本伸銅協会,ステンレス協会,(公社)日本水道協会,(公社)精密工学会,(公社)日本セラミックス協会,(公社)石油学会,日本ソーダ工業会,(一社)日本チタン協会,(一社)日本鉄鋼協会,(公社)電気化学会,日本鉱業協会鉛亜鉛需要開発センター,(一社)日本非破壊検査協会,(公社)土木学会,(公社)日本プラントメンテナンス協会,(公社)日本鋳造工学会,(一社)日本防錆技術協会,(公社)日本化学会,(社)日本溶接協会(一社)日本ガス協会,(一社)日本機械学会,(一社)溶接学会,(公社)日本金属学会,(一社)日本建築学会,(一社)粉体粉末冶金協会,(一社)日本原子力学会,日本信頼性学会,(一社)エレクトロニクス実装学会,(一社)電子情報通信学会,(一社)電気学会,(一社)日本電子回路工業会,(一財)日本電子部品信頼性センター,(一社)電子情報技術産業協会,(一社)情報通信ネットワーク産業協会,日経エレクトロニクス,日経コンピュータ,(公社)空気調和・衛生工学会,(公社)日本冷凍空調学会,(一社)電気学会,(一社)日本塗料工業会,(一社)樹脂ライニング工業会,(一社)日本塗装技術協会,(一財)日本塗料検査協会,(公財)スガウェザリング技術振興財団

申込方法

 参加申込書に必要事項をご記載の上,ファクシミリ・メール・郵送のいずれかでお申し込みください.なお,お申し込みいただいて1週間経過しても参加証が届かない方は事務局までご連絡ください.

申込先 〒113-0033 文京区本郷2-13-10
(公社)腐食防食学会
Tel.03-3815-1161, Fax.03-3815-1291
E-mail: ysm.hng-113-0033@jcorr.or.jp

参加申込用紙はこちら

プログラム

[大阪会場]

13:30~13:35 開催の挨拶
(国研)物質・材料研究機構 篠原 正
13:35~14:20 腐食コスト調査結果の詳細
(国研)物質・材料研究機構 篠原 正
1.土木分野の腐食コスト調査結果 九州大学大学院 貝沼重信
2.自動車分野の腐食コスト調査結果 JFEテクノリサーチ株式会社 藤田 栄
3.化学分野の腐食コスト調査結果 日揮株式会社 細谷敬三
4.ガス分野の腐食コスト調査結果 大阪ガス株式会社 西川明伸
5.船舶分野の腐食コスト調査結果 (国研)物質・材料研究機構 篠原 正※講演者が変更となりました
6.航空機分野の腐食コスト調査結果 群馬大学 岩崎 篤

パネルディスカッション

16:40~17:00 腐食コストの削減のためのシナリオ

①腐食コスト算出法の問題点(I/O方式を例に)

②現場での腐食問題の実態とその共有化

③LCCM(ライフサイクルコストマネジメント)の重要性

④腐食データベースから知識ベースへ

⑤腐食対策によるメンテナンス高度化

(国研)物質・材料研究機構 篠原 正