第42回コロージョン・セミナー 
主題:サステイナブル社会を支える腐食防食エキスパートを目指して
―腐食解析・評価法の徹底理解と防食対策入門―

コロージョン・セミナー企画委員会

趣旨 現在,高度経済成長時に建造された橋梁や道路など,社会資本の経年劣化が大きな問題となっています.国は,国土強靱化を掲げ,社会資本の劣化・損傷の程度を的確に評価し,健全性を適切に維持管理して,人々の安全安心を支えるとともにサステイナブル社会の構築を目指しています.その中で,様々な環境におかれた材料の腐食・損傷の検出や進行度・余寿命の評価など,腐食防食研究者,技術者の果たす役割が今後ますます重要になるといえます.
 さらに,今後は,ときには見えない場所で発生している腐食損傷を検知して,適切な防食対策を提案すること,人間の平均寿命をはるかに越えるような超長期の腐食寿命を評価することなど,極めて複雑で多角的な解析を必要とする腐食問題に対応することが求められてきます.そのため,腐食防食に携わる研究者,技術者には,使用環境や状態,材料との組み合わせに応じて腐食原因を特定し適切な防食対策を提案できる,しっかりとした技術力と状況判断力を備えることが期待されています.
 そこで,本セミナーでは,今後数年間にわたり,「サステイナブル社会を支える腐食防食エキスパートを目指して」を主題として,腐食現象,腐食機構を基礎から理解して,今後直面するであろう様々な腐食問題に対応できる腐食防食エキスパートとしての素養を醸成することを目的とします.
 今回のセミナーでは,はじめに,腐食現象や腐食反応機構を電気化学的に解釈する基本および腐食電位や腐食速度評価の方法について, 講義, 演習ならびに電気化学計測器を使った実演により学習します.続いて,ステンレス鋼の腐食評価を例にとって,様々な測定法や腐食データの解釈方法,金属材料の高耐食技術や実環境における防食対策の実例を紹介します.また,腐食問題に直面したときの対処法についてグループ討論を実施することで,委員,受講生が相互に協力して腐食対策を図るセンスを養います.
 これからの腐食防食を支えるエキスパートのたまごとなるような学生,若手エンジニア,腐食防食の実務に関わるエンジニアの方々まで,多くの皆様のご参加を心待ちにしております.

主催 (公社)腐食防食学会
協賛 安全工学会,(一社)日本高圧力技術協会,(公社)化学工学会,(一社)日本鋼構造協会,(一社)火力原子力発電技術協会,(公社)日本工学会,(一社)表面技術協会,(一社)資源・素材学会,(一社)軽金属学会,(一社)鋼管杭・鋼矢板技術協会,(公社)日本材料学会,(一社)色材協会,(一社)日本伸銅協会,ステンレス協会,(公社)日本水道協会,(公社)精密工学会,(公社)日本セラミックス協会,(公社)石油学会,日本ソーダ工業会,(一社)日本チタン協会,(一社)日本鉄鋼協会,(公社)電気化学会,日本鉱業協会鉛亜鉛需要開発センター,(一社)日本非破壊検査協会,(公社)土木学会,(公社)日本プラントメンテナンス協会,(公社)日本鋳造工学会,(一社)日本防錆技術協会,(公社)日本化学会,(社)日本溶接協会(一社)日本ガス協会,(一社)日本機械学会,(一社)溶接学会,(公社)日本金属学会,(一社)日本建築学会,(一社)粉体粉末冶金協会,(一社)日本原子力学会,(一社)廃棄物資源循環学会,(一社)日本ボイラ協会

日時 平成27年7月8日(水)13:00~ 10日(金)12:00
場所 スペースアルファ神戸(神戸市北区藤原台北町4-27)
セミナー費(消費税込み)
 正会員,特別会員(協賛団体会員)45,360円,学生会員 34,560円,会員外 57,240円
宿泊費および食費(消費税込み)25,920円

お申し込みいただいて1週間経過しても受講票が届かないかた,請求書送付を会計担当者宛にご希望のかたは,事務局までご連絡ください.
申込先 〒113-0033 文京区本郷2-13-10 
 (公社)腐食防食学会
 Tel. 03-3815-1161, Fax. 03-3815-1291
 E-mail:ysm.hng-113-0033@jcorr.or.jp

講義内容
[7月8日(水)]
1. 腐食現象の理解と腐食評価の基本
1-1 腐食現象を理解するための電気化学の基礎 (演習含む)
大阪大学 土谷 博昭
1-2 腐食評価の基本 ~腐食電位・腐食速度の評価とその実際~
東京工業大学 多田 英司
1-3 腐食試験の実演
物質・材料研究機構 川喜多 仁

[7月9日(水)]
2. 腐食評価と防食管理の事例
2-1 腐食試験データを用いた腐食評価例 ~スレンレス鋼の評価~
IHI 榊原 洋平
2-2 金属材料の高耐食技術の実例
鉄鋼材料編
新日鐵住金 長澤 慎
非鉄材料編
UACJ 大谷 良行
2-3 防食管理技術の実例 ~電気防食,腐食モニタリング~
ナカボーテック 星野 雅彦
3. 演習およびグループ討論
   ケーススタディー  全委員

[7月10日(金)]
4. グループ発表と総合討論  全委員

コロージョン・セミナー企画委員会
 多田 英司(委員長,東京工業大学)
 土谷 博昭(大阪大学)
 川喜多 仁(物質・材料研究機構)
 大谷 良行(UACJ)
 榊原 洋平(IHI)
 長澤 慎(新日鐵住金)
 星野 雅彦(ナカボーテック)